対等に向き合い

。とにかく、私の経験した不安や疑間をお客様が持たないようにと考えたシステムでした。効果を求めるお客様はプロにはビシツと指導してほしいものです。その頃のサロンでは、「お客様は女王様」のようで、エステティシャンは脆いてサービスをしている状態で、お客様に指導するという雰囲気はありませんでした。サロンの中全体に、いつもお客様とエステティシャンの双方のフラストレーションのようなものが溜まっているように感じられることもありました。私はお客様に指導できないようなエステティシャンはプロではないと思いました。お客様はきれいになりたいからサロンにいらしているのであって、エステティシャンに召使いのように仕えて欲しいと思っている人は少ないのではないでしょうか。

 

 

もちろん、客として大切にされるのは当たり前のことで、大切にされながらも人間としてちゃんと対等に向き合い、プロとして指導やアドバイスをしてもらいたいと思っていらつしやるに違いないと私は思っているのです。そうであるからこそ、プロとして痩身システムを作り、そのシステムに沿ってプロとしてお客様をされいにできるサロンを作りたいと思い、シェイプアップハウスを作ったのです。私はその痩身コースを体質改善コースと名付け、売り出しました。お客様の効果がお客様を呼び、オープン当初からサロンは大賑わいでした。しかし、この体質改善コースは、色々なエステティックサロンがこの名称を使い、様々なトラブルを起こしたこともあり、名称を使用しなくなりました。この時の経験により、トリプルバーン痩身法を作った時はすぐに意匠登録し、他社に名称を使われないよう手を打ちました。

 

当時は、私を含めてスタッフ三人だけの小さなサロンでしたが、抜群の効果が出たので、半信半疑だったお客様達は大変驚かれました。すつかりきれいになったお客様を見た周りの人達や美容関係の業者の間で「シェイプアップハウスの技術はすごく痩せるらしい」と噂になり、私達のサロンはすつかり有名になってしまいました。大変なロコミ効果です。この痩身法の噂を聞いて、新潟や東京、名古屋など日本中からエステティックサロンの先生達が「効果の出し方を教えてくれ」と大阪の小さなサロンに押し寄せました。学びに来たエステティックサロンの先生達は、約1カ月間サロンに入り、掃除や洗濯を手伝いながら、メモをとって、シェイプアップハウスの痩身法を学びました。「教えて」という人はその後もたくさんいましたので、サロンをオープンしてから8年後の90年に、ミスパリエステティックスクールを大阪に開校し、本格的なスクール経営を始めました。